明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『フランケンシュタイン』メアリーシェリー著

 

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

 

  『フランケンシュタイン』の古典としての評価の高さは、人造人間を作り出すというというモチーフにあり、そのモチーフがSFの源流とみなされているところから来ているのだろうと思った。 
 怪物のビジュアルからくる変な先入観もあり、おどろおどろしいホラーものだろうと思いながら読んでいたけど、フランケンシュタイン博士も怪物も孤独で悲劇的な最期を迎えるラストまで、ほぼ一気読み。 
 色々な現代的なテーマが本作には用意されていて、現代のSFにもそのテーマが脈々と引き継がれていることを知り、そういったことが本作を古典足らしめているのだと感じた。

 個人的には冒頭に登場する恐ろしく男前な船乗りの話が気になった。