明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『はじめてのデモクラシー講義』 岡田 憲治著

はじめてのデモクラシー講義

はじめてのデモクラシー講義

前半は現代デモクラシー国家がどのように形成されていったのかで、後半は「市民」という言葉を中心に日本におけるデモクラシーを語っている。

 前半はかなり飛ばしているけど、デモクラシーの発展の歴史の要点をキッチリと押さえていてなかなか面白かった。でも後半はちょっとなぁ・・・。岡田さんは左右のイデオロギーから距離を置こうとする意志は感じられるんだけど、安保闘争とかの話になると昔の記憶が蘇るのか(笑)、左派に同情的になってしまっているなぁって思った。安保闘争に参加したって御歳ではないはずなんだけど・・・。
 ただ、鶴見俊輔さんや小田実さんとべ平連の評価はなかなか面白かった。左派からの評価ではあったけど、何故評価されていたのか、今まで分かんなかった(特に小田さん)ので参考になった。
 全体的に非常に平易な語り口で分かり易いので、高校生ぐらいで政治に興味がある人が読むといいかもしれない。