明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『花もて語れ』片山 ユキオ著

花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

朗読モノというジャンルを開拓しつつある異色作。一巻にして朗読の奥深さを垣間見ることが出来る良い作品だと思う。特に終盤の宮沢賢治の詩の朗読は目からウロコが落ちた。
 内容がよく分からなくても読み進めることが出来る黙読に比べて、内容を理解しないと進むことが出来ないのが朗読というものだという指摘にはドキっとした。『草子ブックガイド(1) 』といい、自分はこれらのマンガに登場する登場人物のように、一冊一冊にキッチリ向き合って読んでいるのかと自省してしまった。
 
 しかしながら、いい作品だと思うんだけど、僕は朗読っていう行為に対して偏見じゃないけど、なんかこっぱずかしい気持ちになってしまう。なんていうか小学生の時に催される演劇会で、なんか一人だけ気合の入った演技をする同級生を見ているような感じ・・・上手く言えないけど、ソワソワしてしまう。しかも朗読する時に少人数だったら、どんな顔して聞いていればいいのか分からなくて困るだろうな、なんて思いながら読み終わった。でもまぁ続きが気になるので次巻も購入しようっと。