明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『モンスター 通常版 [DVD]』

モンスター 通常版 [DVD]

モンスター 通常版 [DVD]

アメリカに実在した連続殺人鬼アイリーンの事件を映画化。
解説によると撮影期間は30日程とのことだから、おそらく低予算映画と想像するがとんでもなくよく出来た映画だった。

人生に絶望した娼婦の主人公アイリーンは自殺する前に最後に残っていた5ドルでビールを飲もうとするが、バーで同性愛者の少女セルビーと運命的な出会いを果たす。そしてセルビーに惹かれていくアイリーンはやがて恐ろしい犯罪に手を染めていく。

アメリカでは有名な殺人犯であるアイリーンの話なんだけど、本当に観ていて切なくなる。
家庭内暴力で両親の愛を受けられなかったり、売春婦として軽蔑されていた自分をやっと受け入れてくれる人間を見つけたと思ったら、この娘がまた実にいい感じにふざけた女。
例えばこの娘は、遊園地に行きたいとゴネて連れてってもらうんだけど、そこでちょっといい女の子を見つけるとそっちに行ってしまう。しかもアイリーンの見てる前で・・・。
一人残されて、ゴーカートで寂しさを紛らわすように遊ぶアイリーンの姿はマジで泣けてきました・・・。

あと、ハリウッドでも指折りの金髪美女のシャーリーズ・セロンのあまりの変貌振りに唖然。
外見も内面も役作りは徹底してる。なんでこれだけ頑張るんだろうと思っていたんだけど、それまでルックスだけに注目される事に限界を感じていたらしいのと彼女自身の幼少期のトラウマとかも関係していたらしい。
シャーリーズの演技にただただ圧倒されるが、セルビー役のクリスティーナ・リッチもいい演技
初めてのベッドシーンも本当に同性愛者同士のものに見えてヤバイ。
さぞかし二人とも覚悟を決めて演じていたのだろうと思って特典の解説を聞いていたら「パジャマパーティのノリでいけばいいんでしょ?」と実にアッサリ演じたらしい。