明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 世界の駄っ作機 』岡部 ださく 著

世界の駄っ作機

世界の駄っ作機

軍事評論家の岡部いさく氏の別ペンネームである岡部ださく名義の著書。

着想点はいいんだけど、実際作ってみると見事なまでに使えないことが明らかになった、いわば名機になり損ねた不幸な駄っ作機達がたくさん紹介されています。

戦闘機の名戦闘機F15を作り上げたマクダネルが作った最初の戦闘機や、全金属も当たり前になっていた時代に、物資窮乏を見越して開発された全木製の戦闘機の話など面白い話ばかりでした。
いやあ、人間って色んなことを考えるモンですね(笑)

個人的には英国機が多めに紹介されていることに立腹したイギリス人の前書きが面白ったです。

この本を読んでいて、日本のFX候補でもあるF35のことを思い出しました。
多国間で開発されている次世代戦闘機ですが、開発からして難航していて、何でもできることを目指したけどなんにもできなくなりました的な戦闘機になりそうだという憶測も流れるこの戦闘機がこの本に載ることは・・・ないかな。