明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 小室直樹の学問と思想』 橋爪 大三郎著

 

小室直樹の学問と思想

小室直樹の学問と思想

 

 

二人の師を思う気持ちがほとばしりまくる本だった。内容も興味深く、とかく学会の鬼っ子扱いされがちな小室直樹氏の業績を分かりやすく伝えてくれる。 ただ師への敬愛が盲目の域にまで達している部分もある

 具体的に書くとロッキード裁判の時の田中角栄擁護の部分。余りにも小室氏を持ち上げすぎて、明確な事実を捻じ曲げている。小室氏の田中角栄擁護の論理もく だらないものだったが、どうも小室氏を師と仰ぐ人たちはこの点に関してデタラメをまき散らすか黙殺する人にわかれる場合がある。副島氏はどうも前者、橋爪 氏は後者か。