『フランケンシュタイン』メアリーシェリー著
- 作者: メアリーシェリー,Mary Shelley,小林章夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: 文庫
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『フランケンシュタイン』の古典としての評価の高さは、人造人間を作り出すというというモチーフにあり、そのモチーフがSFの源流とみなされているところから来ているのだろうと思った。
怪物のビジュアルからくる変な先入観もあり、おどろおどろしいホラーものだろうと思いながら読んでいたけど、フランケンシュタイン博士も怪物も孤独で悲劇的な最期を迎えるラストまで、ほぼ一気読み。
色々な現代的なテーマが本作には用意されていて、現代のSFにもそのテーマが脈々と引き継がれていることを知り、そういったことが本作を古典足らしめているのだと感じた。
個人的には冒頭に登場する恐ろしく男前な船乗りの話が気になった。
『国家試験受験のためのよくわかる民事訴訟法』 神余博史著
足かけ4ヶ月ほどかけてようやく読破。
『国家試験受験のためのよくわかる会社法』はゴチャゴチャしてて、似たような条文が多い会社法を手際よく解説していて、非常に勉強になり頭の整理にもなった。
難解と悪名高い民訴の本を手に取るにあたって、同じ著者の本ということで本書を選んだのだけど、なかなかの難物だった。民訴に関しては本書が初めて読んだものなので、どの程度の良書であるかは判別できないが、著者がよくがんばっているのは初学者である僕にもよく伝わってくる。やっぱりもともと民訴自体の無味乾燥さのせいなんだろう、なんども投了しかかった。
条文自体は難しくないんだけどなぁ~(汗)。分厚いマニュアルを読んでいるような気になってしまった。仕事で疲れた身には一日2,30ページを読むと寝落ちしてしまいそうだった。
次に民訴の本を読むとしたらシケタイかな?
でもしばらくは民訴には触れたくはないや(苦笑)。
『HELLO! レピ丸 (e-MOOK 宝島社ブランドムック)』
LINEのスタンプで見かけて以来、すっかりその愛くるしさに参ってしまった。今までこんなキャラものにハマることなんてなかったのになぁ~(苦笑)。
内容は、レピ丸の日常や売り込み活動が前半にあり、後半からはレピ丸グッズの紹介。だいたい半分半分ぐらいの割合だった。個人的にはもっとレピ丸の日常などを読みたかったのだけど、レピ丸グッズの紹介もこれはこれでよいか・・・。
付録のトートバッグは、ラッピングにレピ丸がプリントされていたので、未開封のまま置いておくことにする。
『合コン女王が教える 2時間で女ゴコロをつかむ技術 (文庫ぎんが堂)』 絵音著
某サイトでほめられていたので購入。
合コン自体は不思議と縁がなく今まで2,3回ぐらいしか参加したことはないし、これからもあまり参加することはないから、本書の内容を実践できる機会は残念ながら無いと思われるが、読んでいて面白かった。
合コンの女王が教えるという題名から、女性側の希望や願望を押し付けるような内容を想像しながら読んでいたら、意外なほど女性側に対してもダメ出しを入れる著者のスタンスには非常に好感が持てた。
このあたり、合コンをちゃんとした一つの男女の出会いの形であるとして日本の文化として定着させたいという著者の考えによるものだろう。
内容自体も目からウロコなことが書いてあった。例えば女性が言う「かわいい」と男性が言う「かわいい」は異なっており、そのギャップをどいう言い回しをすれば解決できるのか?という問題に優れた解答を教えてくれたりと、なかなか勉強になった。
ただ、著者自身の実体験によるものか伝聞による話なのかで、信憑度に疑問が浮かんだ部分があり、少し残念だった。
『小さな会社のIT担当者になったら読む本 (初めてでもよくわかる) 』井海宏通著
小さな会社のIT担当者になったら読む本 (初めてでもよくわかる)
- 作者: 井海宏通
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2011/12/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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勤めている会社にはIT担当者がいないので、少し勉強してみようと思い購入。
IT担当者はただパソコンに詳しいというだけでは不十分で、会社の経営にかかわるべきである、ということをわかりやすく解説している。ただ、簿記とか会計などの解説はややページを割きすぎな気がした。もっと、IT担当者の仕事や心構えなどを書いてほしかった。
あと、本書の対象としている会社は販売などを主に行っている会社のようだけど、私の勤めている会社は建設会社なので、営業などの部分などについてあまり参考にはならなかった。
まったくどこから手につけていいのかわからない僕にとっては、よい勉強になった。最初のステップとしてはまずまずな本だった。
『まんが土木積算入門―実行予算編』 フジヤマヒロノブ著
仕事用の読書。
僕自身は実行予算を組んだりはしないのだけど、積算の参考になればと思い購入。漫画なので、すらすらと読めた。
内容的にはさして勉強になることはなかったかな?
主人公の女の子のように、まったく業界のことを知らずに建設業会社に入社した人なら参考になることが多いと思う。
漫画の出来自体はよくできていると思った。こういった、業界のお勉強用の漫画ってつまらなかったり、教えたいことが優先して漫画としては不自然な感じになっていたりするけど、この本は自然な感じで面白かった。安野モヨコさんの『働きマン』みたいな感じ。
あとはちょっと高すぎるかなぁ・・・。販売部数的にもあまり期待できないニッチなニーズにこたえた内容だから仕方ないといえば仕方ないけど。
『もやしもん(13)<完> (イブニングKC)』 石川 雅之著
もう終わりか~。
みんなが言うように、フランス編以降のグダグダさは本当に目に余った。中の人が変わってしまったのかと思うぐらい。前巻はまぁまぁ面白かったので、何年もかかってやっと復調してきたって喜んでいたら完結って・・・。
読者の求めるものと作者のしたいことの乖離が大きすぎたのかな?
なんにせよ本当に本当に惜しい漫画だった。