明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 立花隆の書棚』 立花隆著

 

立花隆の書棚

立花隆の書棚

 

 この本は貪欲な知的胃袋を持つ立花氏の頭の中を覗くようで、実に面白かった。この内容で3000円なら購入もアリだな。 本棚の写真も実に美しい。

『2時間で丸わかり不動産の基本を学ぶ 』畑中 学 著

 

2時間で丸わかり不動産の基本を学ぶ

2時間で丸わかり不動産の基本を学ぶ

 

 不動産取引の実務に関して、丁寧に解説していた。 仕事の絡みで不動産関係の知識も仕入れておこうと思って何気なく手に取ったのだけど、法務局や役所での調査の仕方などのノウハウなども書いてあって、非常 に面白い。当たりの本だった。 今年は宅建に再チャレンジするから、法律的なことはそこで抑えるとして、実務的なことはこれでおさえられたかと思う。

『吉本隆明という「共同幻想」 』呉 智英著

 

吉本隆明という「共同幻想」

吉本隆明という「共同幻想」

 

 久々に彼の長編の評論本を読めた。

 呉智英氏の近年の著作は言葉についての本などが多くて、少し疎遠になっていた。そんな中での新刊。しかも主題は今年逝去された吉本隆明氏。はい、即買いでした。

 

 批評の前に、吉本隆明氏の難解とされる著作を分かりやすく解説しているので確かに彼の著作を読んでいなくても楽しめる。

 この解説自体が吉本氏に対する批評になっていて、彼の難渋な文章を分かりやすく日本語に翻訳(!)すると、吉本氏の考えがかなりクリアに理解できるようになった。ただ、このクリアに理解できてしまうことで、なんというか吉本氏の考えの底の浅さ問題点もまた、よりクリアに浮き彫りにされてしまうという結果になってしまっている。この辺りはまさに呉智英氏の老獪さというか真骨頂とも言うべきか(笑)。

 

 結局、吉本隆明氏っていうのは昔一世を風靡したアイドルみたいな人だったのかな?っていうのが、本書を読み終わった後の僕の感想だった。

 

 実に面白かった。なので呉智英先生、次の新刊本を早く書いてください。

『知識だけあるバカになるな! 』仲正 昌樹著

 

知識だけあるバカになるな!

知識だけあるバカになるな!

 

 最近気になりだした人。どんな感じの本を書いているのかを知りたくて手にとってみた。

 内容は大学に入学した人に向けた、大学で勉強する前の心構えを説いたもの。記述は平易で、これだったら中学生にでも読めるわ。
 それほど深い内容ではなかったけど、初心に戻るというか、自分が大学生に入学した時のことを思い出させてくれる本だった。

『最強の法律学習ノート術』 木山 泰嗣著

 

最強の法律学習ノート術

最強の法律学習ノート術

 

 半分ぐらいは、法律の授業を受けられる学生なりの立場だったら役に立ちそうな記述だったのでがっかりだった。もっと独習者向けのアドバイスが欲しかったなぁ。

『インテリ大戦争 』 呉 智英著

 

インテリ大戦争 (1982年)

インテリ大戦争 (1982年)

 

 面白かった。初期の呉智英センセの考えがわかって興味深かった。しかし六割ぐらいは他の著書で読んだことのあるネタだった。

 なんか文体が他の著書と違っているのに若干の違和感あり(苦笑)。まぁ、80年代初頭の流行の文体だったのかな?。 
 
 一番面白かった支那の小話
 客「一番精力のつく料理って何だろう?」
 遊女「う~ん。やっぱり精進料理に決まってるわよ。」

『 ゼミナール現代会計入門 〈第9版〉 』伊藤 邦雄 著

 

ゼミナール現代会計入門 〈第9版〉

ゼミナール現代会計入門 〈第9版〉

 

 建設業経理士試験の勉強の一助になればと思い手に取った。
 正直なところ会計って無味乾燥な学問だろうと思っていたのだけど、思いっきり覆された。
 現実の経済の変化に他する対応はもちろん、海外の会計基準の影響までも受けつつ変化していく会計学の姿を理解できて有益だった。
 しかしながら、試験対策にはあまり役に立たないと思ったので、五分の四ほど読んだあたりで投了。