『尖閣喪失』感想

尖閣喪失

　面白かった！！

　近年の大石さんの作品は正直マンネリ気味なところがあるなぁって思ってた。「対馬奪還戦争」シリーズも後半はグダグダだったし・・・。

 　でも、この作品は久しぶりに面白いって思った作品だった。僕が著者に求めているのはこういう小説だ。「対馬奪還戦争」で戦争が勃発しているのに日本側の最高位の登場人物が大臣どまりだったり、巨大な竜巻が突如発生しただけで、伏線でもなんでもなく話が進んで行ったりとエライことになってたけど、今回は二ヶ所ほど？って思うレベルのポカミスがあっただけだし、リアルなポリティカルスリラーで大いに楽しめました。正直この水準の作品を続けてくれれば、また定期購読するのになぁ。『米中激突』は凄まじく評価が低くて読む気がしないし・・・。お願いだから昔の大石先生に戻ってくれ～～（涙）

 　あと、今回は「上を見ても～ぐらいだろう」ってセリフがなかった（笑）。散々突っ込まれてたからかな？ないとないでチョット寂しい（苦笑）

魚釣島奪還作戦 (中公文庫)

　↑何年か前の作品。つまらなくはないんだけど、サイレント・コアが登場するかどうかで、ここまで違う作品になるんならしばらくサイレント・コアは封印してて欲しいわ。

　現代戦を描こうとすると色々と勉強とかが大変だと思うけど、頑張って欲しいな。