明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)』 内村 鑑三著

余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)

余は如何にして基督信徒となりし乎 (岩波文庫 青 119-2)

この本は大きく2つのシーンに分けられると思う。一つは日本で過ごした時代で学校で同じキリスト教の仲間達と信仰を深めたり、お互いに洗礼名を付け合ったり、家族をキリスト教に入信させたりなどが描かれている。
 そして、もう一つは渡米して生活を送ったアメリカのことを描いた部分だ。どちらも、明治時代のキリスト教徒の物の見方や考え方、どのように生活したのかが描かれている。
 
 アメリカでの生活については、キリスト教国なのにどうしてこんなに堕落しているのかと驚いたり(チップを要求されてショックを受けたとも書いてあった)、そのことと異教(儒教)の国なのに秩序を守っている国とをどのように考えればいいのかと悩んだりと、内村鑑三の悩みが書いてあったりして面白かった。