明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『ソシュール 一般言語学講義: コンスタンタンのノート』 フェルディナン・ド・ソシュール著

 

ソシュール 一般言語学講義: コンスタンタンのノート

ソシュール 一般言語学講義: コンスタンタンのノート

 

  『はじめての構造主義 (講談社現代新書)』では、ソシュールは革新的な講義を行ったけど、自身が本を書かなかったのと、弟子の出来が悪かったためにその内容は、完全には後世の我々に伝わってこない的なことが書かれていた。

 

 そんな先入観を持ちながら読んでみた本書。意外なことに分かりやすく、出来の悪い弟子のノートだとは思えなかった。学年トップの優等生のノートを読んでいるようなよくできたノートだわ。

 

 内容自体は様々な本であらましを知っていたので、そんなに革新的には見えることはなかった。思ったよりもスラスラと読めるし、現代思想の源流の一つなので、おすすめ。