明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『スティーブ・ジョブズ 』 ウォルター・アイザック著

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ II

スティーブ・ジョブズ II

今年読んだ中でもベストにも近い本だけど、やっぱり一冊1995円上下巻で4000円近くになるのはあまりに高い!
内容的にはそれだけの価値はあると思うけど、正直もう1000円ほど安ければいいのに・・・
 スティーブ・ジョブズの伝記にとどまらず、アメリカのIT業界の発展期を描いたノンフィクションとしても読める興味深い本だと思う。

 しかし読めば読むほどジョブズの強烈な人格にはクラクラしてくる。彼と一緒に働いた人は大変だったなって同情してくる。
 いわゆるビジネス書としてはこの本を読むことは難しいと思う。彼の作り出した製品というか作品はジョブズの他人の意見や人格を完全に無視したり、他人を自分の思い込みに都合よく操ったり棄てたりすることによって作り出されている。多分大多数のビジネス書で禁忌とされている行動を平然ととっているので、ビジネスパーソンロールモデルとしてジョブズを選ぶのはやめたほうがいいと思う(普通はもっとマイルドな人物を選ぶだろうけど)。スティーブ・ジョブズというキャラクターは希代の天才だから許されるキャラクターだと思う。
 でもこういった人物だからこそアップルを時価総額世界一の企業にできたんだろう。