明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『解説 新・条文にない民法  概念・制度がもっとよくわかる』 椿 寿夫著

解説 新・条文にない民法  概念・制度がもっとよくわかる

解説 新・条文にない民法  概念・制度がもっとよくわかる

徐々に勉強を本格化。
 とりあえず配点の高い民法を記述対策も視野に入れつつ勉強することにした。
今年使用するのは、去年から引き続きLECのテキストにしようと思っている。これは良く出来たテキストだと思ってるんだけど、カバーしきれていない部分の補足のため本書を読了。

 LECテキストで触れられていなかった、譲渡担保などの民法典の条文に無い概念を勉強することが出来て有意義な読書だった。特に、何でこんな概念があるんだろう?って疑問に思っていた概念が意外なところ(ローマ法とかゲルマン法)から出てきていたのが分かって面白かった。

 学習者に対しての学ぶポイントを丁寧に解説してくれていたのも好感が持てた。廃れていくであろう概念やこれから重要になるかもしれない概念なども説明されているので、メリハリをつけて学習できそうだ。
 
 この本を読んでいて、ドイツ法の影響強すぎって思った。まあ、参考にしたのがドイツ法だから仕方が無いが、ドイツ発の概念や制度などが多々あり(最近はアメリカも増えているけど)、学者は外国法にも目を配らなくてはならないのかと気の毒に思った。やっぱり、民法も輸入学問だったんだな(苦笑)