明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法』古郡 廷治著

あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法 (中公新書)

あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法 (中公新書)

ホンカツの本っぽいのかなぁって思いきや、理論的な話と実践的な話が半々ぐらいで、少し肩透かしを喰らった気分だった。この辺りはこの本の副題が「論理と作法」だったのを軽く見ていた自己責任ってところかな。
 全体的に僕の期待していた内容ではなかったけど、文章を理解されやすくするために読者と文脈の共有を図るという考えには深く納得した。
 文章での表現だけかと思っていたら、口話(スピーチや会話)での表現や処せ術?のようなものまで扱っていたので勉強になった。
 著者の別著『文章添削トレーニング―八つの原則』の方が僕の目的にはあっていたかな?

とりあえず、まとめ。
・読者と経験(文脈)の共有を図る
・論理の展開に一貫性を持たせる(語っているものの一貫性の固守)
・起承転結などの「型」にのっとった文章
・①著者(だれが)
 ②読者(だれに)
 ③感情や意志[知識・情報](何を)
 ④目的(何のために)
 ⑤文章[形式・文体](どう)
・適切な文体や表現をすることが必要
・一般に一文は一、二行でまたは40~100字ぐらいで書くのがよいとされている
・接続用語を多用しない
・文章では、主題の明確性とともに、文と文の間に結束性のあることが大事であり、結束聖があるのかないのかは文章中のここの文を改行し、一文ずつ独立させてチェックすればよい
・事実と評価を混同しない
・適切・的確な用語
・意味の限定された単語を使う
・価値判断を含んだ単語は避ける
・俗語、感情語の使用は避ける
こんなところかな