『名将に学ぶ 世界の戦術 (図解雑学)』家村 和幸著
- 作者: 家村和幸
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の記述を見ても、簡潔で要点を抑えているし、とても読みやすい。
有名どころの戦いは大体入ってるし、戦いの目的や勝利条件、勝敗なども分かりやすく書いてあるので初心者にも分かりやすい。
また戦況図や兵科記号も直観的に理解しやすく工夫されていて、戦いの推移も分かりやすい。
各戦いはコンパクトにまとめられていて、古代から現代に時代が下がってくるに従い、軍が複雑な機動を実行できるようになっていくのがよく分かる。やっぱりこれは兵站がちゃんと管理できるようになって、現地調達の手間や不確実さを取り除くことが可能になって、軍隊の機動力が向上してきたのが大きいんだろう。
次は戦術より上の兵術概念である作戦術とか戦略を扱った本を執筆して欲しいなぁ・・・
特に作戦術ってイマイチ良く分からないので、ぜひ次回は『名将に学ぶ 世界の作戦術』をお願いしたいです。
さくさく読めて面白い本だけど、オーストラリアのことをオーストリアって記述してあったり、「里」という距離の単位は中国と日本では異なるのに、日本の方の単位を使ってしまったりというポカミスが散見されたのが気になったが、類書でここまでの水準を保ちながら分かりやすいものはあまり見かけない(しかも安価)ので、おすすめ。