『福翁自伝』 福沢 諭吉著
- 作者: 福沢諭吉,富田正文
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
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今の一万円札の顔になっている福澤諭吉なので、さぞかし厳つい人だったんだろうなぁって思いつつこの自伝を読んでみたら、結構フランクというかDQNなこともしていて親しみを感じました。
この自伝ではあまり思想的なことは語られることはなく、福澤本人がどのような人生を歩んできたのかが書かれています(自伝だから当たり前ですけど)。
幼少期にみんなが有難がって拝んでいた祠を暴いてみたら、なんの変哲もない石が入っていたので別の石にすり替えたとかの有名なエピソードとか、昔読んだ小学生向けの伝記に書いてあったことも詳しく書いてあって懐かしく思いながら読みました。
女中だと思って裸で出て行ったら、当時の先生の奥さんでいつかそのことを謝ろうと思っていながら今に至ったとか、夜道に前から不審な男が歩いてきてドキドキものだったけど、向こうが逃げていってホッとしたとか、微笑ましいエピソードも沢山あって面白かったです。
あと「門閥制度は親の敵(かたき)で御座る」という言葉がどのような文脈で語られていたのかも知ることが出来ました。想像していたのと違っていたので勉強になりました。
wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%BE%A4%E8%AB%AD%E5%90%89