明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『福翁自伝』 福沢 諭吉著

福翁自伝

福翁自伝

日本の近代的知性の大権現。
今の一万円札の顔になっている福澤諭吉なので、さぞかし厳つい人だったんだろうなぁって思いつつこの自伝を読んでみたら、結構フランクというかDQNなこともしていて親しみを感じました。
この自伝ではあまり思想的なことは語られることはなく、福澤本人がどのような人生を歩んできたのかが書かれています(自伝だから当たり前ですけど)。
幼少期にみんなが有難がって拝んでいた祠を暴いてみたら、なんの変哲もない石が入っていたので別の石にすり替えたとかの有名なエピソードとか、昔読んだ小学生向けの伝記に書いてあったことも詳しく書いてあって懐かしく思いながら読みました。
女中だと思って裸で出て行ったら、当時の先生の奥さんでいつかそのことを謝ろうと思っていながら今に至ったとか、夜道に前から不審な男が歩いてきてドキドキものだったけど、向こうが逃げていってホッとしたとか、微笑ましいエピソードも沢山あって面白かったです。

あと「門閥制度は親の敵(かたき)で御座る」という言葉がどのような文脈で語られていたのかも知ることが出来ました。想像していたのと違っていたので勉強になりました。

wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E6%BE%A4%E8%AB%AD%E5%90%89