明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『ヴァンダル興亡史―地中海制覇の夢 (中公文庫BIBLIO) 』松谷 健二著

ヴァンダル興亡史―地中海制覇の夢 (中公文庫BIBLIO)

ヴァンダル興亡史―地中海制覇の夢 (中公文庫BIBLIO)

ゲイゼリックという英雄を中心にして、ヴァンダル族の運命を描いた本です。ゲルマン民族って色んな名前の氏族がいるから、こんがらがるのかと思いきや兎に角読みやすくて面白かったです。
 ヴァンダル族っていうのは、ゲルマン民族の一氏族で西ローマ帝国の混乱に乗じて一時は北アフリカカルタゴなどを手中に収めた人達。二度目のローマ掠奪や聖アウグスィヌス臨終の街を包囲したのもこの人達ですね。
 
 頂点を極めたヴァンダル族も傑出した英雄ゲイゼリックの死去とともに徐々に衰退。東ローマ帝国の希代の名将ベリサリウスによって滅ぼされてしまいます。
 
wkiヴァンダル族(Vandal)