明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『ガリヴァー旅行記』スウィフト著

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

子供の時に読んだ絵本とは大分違う本家?『ガリヴァー旅行記』。
翻訳がいいのか、スラスラと読めた。ガリヴァーが書いたとされるこの架空の旅行記をこれまた架空の出版者が色々手直しして出版されたという体裁をスウィフトが取ったのは、当時の政治状況を考えると面白いっていうか、この時代にこんな手法をとったっていうのは純粋に凄いと思った。
意外にスウィフトの生きていた時代の時事ネタの皮肉が多くて驚く。皮肉も上手く捻ってあって、さすが古典になるだけはあるなぁと唸る。
色んな意味で「大人の『ガリヴァー旅行記』」でした。