明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 十字軍物語〈3〉』 塩野 七生著

十字軍物語〈3〉

十字軍物語〈3〉

完結編。一時代の熱狂によって始まった十字軍運動が収束するまでを描く。少年十字軍のこととかも書いてあって面白かった。しかし宗教にのめり込んだ人って本当に迷惑だな(苦笑)
 十字軍運動の結果、イスラム勢力とキリスト教勢力との交流が増えたっていうのことについては、商業ベースの話ではベネツィア商人がらみで記述されているけど、そのほかの学問がヨーロッパに与えた影響とかがサックリ抜け落ちているなぁって思ってたら、そもそも題名が『十字軍物語』であることに気付く。
 人に焦点を当てて語る十字軍の物語であって歴史書じゃないから、こういうスタイルになったんだなって深く納得。っていうか、いまさら気付いたのかって感じだ。