明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『国際紛争の読み方』 ジェイムズ・F. ダニガン著

国際紛争の読み方

国際紛争の読み方

国際紛争が起きる背景や影響を与えるプレイヤーの解説など、非常に高密度な解説本だった。
 9.11はもちろん冷戦終了前に書かれた本なので、今の情勢分析にはそのまま使うことはできないが、冷戦末期の世界の状況がどうだったのかを知る上では有用かな。
 米ソの二大超国下での冷戦体制は、そのイデオロギーをもって各地の民族紛争などの噴出を押さえていたと思っていたけど、実際はそうではなかったのだと新鮮な発見があった。
 あと読んでいると、佐藤大輔『主砲射撃準備よし!』の湾岸戦争の分析をしているページを思い出した。きっとあの部分は本書から甚大な影響を受けているのだろう。