明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『現代政治思想の原点―自由主義・民主主義・社会主義』 A. ギャンブル著

現代政治思想の原点―自由主義・民主主義・社会主義

現代政治思想の原点―自由主義・民主主義・社会主義

フランス革命から生まれた西欧イデオロギー自由主義・民主主義・社会主義)がどのようにその後の政治思想を変化させていったのかということをあざやかに解説してくれている。
 著者によると取り上げる題材については思い切った取捨選択をせざるを得なかったらしいが、私のレベルでは特にその取捨選択に疑問を感じるところはなく、バラバラに知っていた思想家たちの主張の要旨や思想的なバックボーンを要領よく学ぶことができた。
 自由主義・民主主義・社会主義の三つとそこから派生した思想だけで、フランス革命からソ連崩壊直前までの政治思想を読み説くことができるので、もう少し勉強が進んだ時に、もう一度本書を読み返して知識の整理をしてみようと思えるような本だった。