明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 ティーガー戦車隊〈―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録』 オットー カリウス 著

ティーガー戦車隊〈上〉―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録

ティーガー戦車隊〈上〉―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録

ティーガー戦車隊―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録〈下〉

ティーガー戦車隊―第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録〈下〉

宮崎駿が『泥まみれの虎』で一部を漫画化してたので、気になって読んでみました。
自分が同じ歳だったら、どう行動しただろうって考えながら読み進めました。
20代も前半で当時最強の戦車の一つティーガーに乗って戦うっていうのは凄まじいプレッシャーだったろうなって思ってたんですけど、本書を読む限り使命感はあるけど変な気負いがなく、若者らしいひたむきさで、あの地獄の末期の東部戦線を戦い抜きます。文章も平易で読みやすくお奨めです。

ラストの方で、長期化した戦争に嫌気が差したドイツ国民が、カリウス達がアンブッシュしているところを米軍に教えたりしているシーンとか読むと、ああ本当に戦争末期だったんだなぁって思えてきます。
これがソ連軍とかだとまた違うんだろうけどけど、アメリカだからまだ占領されるのはマシなんだったんだろうなぁ。
あと、著者が米軍のことを「あんな半分素人みたいな連中に負けるなんて」って悔しそうにしていたのが面白かったです(笑)