『首相専用機を追え!―蝶紋島極秘指令 (C・NOVELS) 』大石 英司著
- 作者: 大石英司
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
なんとなくレスキューものかと思っていたら大ドンデン返しがあって驚愕。こうきたかぁ・・・
内容は最強の麻生元総理(作中では阿相総理と表記されてるけど、間違いなく麻生さんです)が中国兵に対して無双するストーリーだといっても間違いないだろう。だって登場する麻生元総理は特殊部隊員とカラシニコフ系の欠点について語り合ったり、突発的な戦闘が始まった時に隊員からM16を奪って「貴様は観測員、俺がスナイパーだ! 文句は無いだろう。援護しろ」とか現役陸自の二尉に向かって「敵が現れて十字砲火を浴びる羽目になっても、俺が助けてやるから」とか言ったり、中国兵に向かって「たかだかレンジ三〇〇で俺の射程内から逃げられるなんて思うなよ! 来年の敗戦記念日は、堂々と靖国に参拝してやるからな」なんて言い放ったりという最強ぶり(笑)
久々に笑える小説を読ませてもらったわ。色んな意味でこの小説の中心人物な麻生元総理を知ってしまうと、これからあの人をテレビで見るたびにこのキャラに脳内変換されてしまいそうで、ちょっと怖い(笑)
しかしまぁ、この麻生元総理に巻き込まれた人達は本当に可哀相だなぁ。特にお付の人達の遺書とか読むと「栄養失調で歯がポロポロ抜け落ちた」とか書いてあって泣けてくる。中国兵も漂流生活を続けたりとか悲惨な目にあってるし・・・
サイレント・コアの設立の事情や音無隊長の新品将校ぶりが分かったりと、古くからのファンに嬉しいサービスがテンコ盛りだった。でもなんか黒歴史になりそうだなぁ、この巻(笑)