明け方ごろの読書日記

ほぼ読んだ本の備忘録にしています。たまに映画や身辺雑記的ことも書いています。2014年2月から3月までの記事は、2009年頃から2014年3月までに読んだ本を時系列無視で一気にアップしたものです。

『 パンツァータクティク―WW2ドイツ軍戦車部隊戦術マニュアル』 ヴォルフガング・ シュナイダー著

パンツァータクティク―WW2ドイツ軍戦車部隊戦術マニュアル

パンツァータクティク―WW2ドイツ軍戦車部隊戦術マニュアル

気が付いたら積読すること10年近くなっていた(苦笑)
 世界に冠たるドイツの戦車部隊の解説書。ドイツ戦車の運用や戦術のここまで詳細な解説を日本語で読めるのは本書ぐらいだと思う。
 しかしまぁ、ほとんど全ページといってもいいぐらい戦場の写真や図版が掲載されていて、パラパラと眺めるだけども楽しめる。軍事関連の本はあまり売れないので、高価になることが多くて、本書も6000円を越える値段だけど内容を読めば、逆に良くぞこの値段で抑えてくれたって思う。
 掲載されている写真の種類も多岐に渡っていて、木製の橋を渡ろうとした戦車が、渡っている途中に橋が壊れてしまったため川に落ちてしまった写真とか砲身を洗濯竿代わりにしている写真など、戦闘中の写真よりも日常的な写真が多く掲載されている。

 これまでドイツ軍の写真集として読んでいたけど、ちゃんと本文を読んでみると色々と発見があって面白い。
 例えば、ドイツ戦車には無線兵が配属されているが、一番楽な部署と考えられていて、色々と雑用を命じられることが多いとか、操縦兵は戦車に対する理解を深める為に戦車工場に研修を命じられてたりなど、当時のことが色々とわかる。
 
 昔、初代PSで『PANZER FRONT』を1年ぐらい遊んでいた。本書でも繰り返し警告されている「戦車は開豁地を避けよ」という警告を無視したら速攻狙い撃ちされて、自車を撃破されたのを思い出す。
 今まで何冊かドイツ戦車兵の戦記を読んだけど、この本を読んだら彼らの戦記をもっとよく理解できただろう